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私たちの枯渇はもう物では埋められない

生き方

郊外の戸建て育ち、かぜのたみです。

「少子高齢化」と聞いて日常でピンときたことはほぼなかったですが、今日は30年ぶりぐらいに足を踏み入れた、マンモスニュータウンの現状を見て「これが少子高齢化の社会」と超衝撃を受けました。

この数年、いろんな街に住んでは出ては繰り返しているので、街というか土地の色に敏感になりました。住んでると見えないですが、来訪者だけが感じる何かがありますね。

ニュータウン内に併設された、豊かさの象徴であるはずの、かつては栄えたショッピングモールも、ベンチの量だけが尋常じゃなく、しかも買い物の休憩でない感じで座っている人も多く、独特に感じました。

かしましそうな、おばあちゃん三人組をあちこちで見かけましたが、なんだか控えめ。

というか街の雰囲気が、なんだか全体的に非常に控えめ。

そんな感じです。そして自分が大人になっていた間に、馴染みある場所が廃れたショッキングさ。

でも今日私が見たニュータウンの風景は日本の10年後の姿だと予測されているようです。同じような世代が同じ時期に同じ住宅に住んで暮らす。みんなも一様に歳をとり、新しい世代は入って来ない。子供の世代は流出する。

↓色々記事は見かけますが、リアルに見たのは今日が初めてなので衝撃も大きいのかもしれません。

国土交通白書
ニュータウンに巨大な危機が迫る(2025年問題の先取り・・・) | KAIGO LAB(カイゴラボ)
ニュータウンの高齢化問題 特に日本においてニュータウンと呼ぶ場合は、日本の高度成長期に、都市部に集中してしまう人口を郊外に分散させるために作られた町のことを指します。法的には、新住宅市街地開発法(1963年)に従っている …

高度成長期と人の住まい、そして物が表す私たちの暮らしの豊かさとはについて今日は書いてみたいと思います。

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空っぽになっていくニュータウン

わたしが今日足を運んだニュータウンは、1940年代から開発が進み、高度成長期の住居需要に応えるため、約40年間にも渡り開発が続けられた地域だそうです。

駅前を中心に広がる地域の約8割は府営の団地。小さな団地はほぼなく、大型団地がいくつも分かれて建っているのが特徴的。

ただ、団地にも人が住んでいる気配がないところもあり、一時期の隆盛が廃れた跡であることを実感します。

そんな団地タウンの真ん中にあるのが、35年前からあるショッピングモール。よくある地方のスーパー系統でなく、デパートの高級ショッピングモールです。

叔母が団地に住んでいたので、わたしも子供の頃はそこで“ショッピングモールデビュー”し、ひとりの買い物を幼稚園児ながら楽しみました。

この街の構造は独特で、大きな歩道橋で団地とショッピングモールがつながっており、横断歩道も信号待ちもありません。

歩道橋を歩いて行くだけなので、子供のわたしでもよく一人で買い物へ行かせてもらえました。

そのくらい、安全が確保された環境下で、買い物が一つの娯楽、決して安くはない物を次々手に入れては生活を潤して行く、そんな生活を当時の皆も送っていたのかもしれません。

たみ
たみ

まさしくニュータウン、作られた街という感じです

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ショッピングモールの不一致感がすごい

ユニクロ、無印、ニトリ。

いつもの一通りのお店は入っているのに、息苦しいような不思議な雰囲気がありました。

ショッピングモールに来ている人たちを見ると、服装はかなりちゃんとしてるのに、何かミスマッチな感じです。

売ってる食べ物はデパ地下なので、だいたいお弁当で1200円くらい。わたしの普段の生活的な感覚だと食べ物の値段が3倍くらいです。

そして新しいお店があると思ったら成城石井。セレブです。

たぶんみんな、ものすごくお金はあるのかもしれません。「なんでもない普段の食事」に消費が偏っている印象です。

でもなんか、不思議なくらい人の雰囲気が“しん”としており、めちゃくちゃ淡々とした空気を感じました。停滞、そうした感じです。

高級なのに、停滞している

それが私が感じた不穏さなのかもしれません。お年寄りがこんなにもたくさん、街にいることが自分的には新鮮でした。

それにみんななんだか大人しめ。

しばらくママチャリの勢いが激しい地域に住んでいるからか、街からママチャリの勢いが消えるとこんなになっちゃうのか…としょんぼりしました。

むしろなぜデパートのショッピングモールにしてしまったのか不思議で、今の子育て世代は住みずらいはず。私が単身でもちょっと住むには躊躇します。

30年間も団地の前で経営が出来てること、需要があること、そしてそれが今でも続いていることがすごいと思いました。

たみ
たみ

本当、みんなお金持ちなんだなって思いました!

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住む場所により周囲と均一化する暮らし

団地特有なのかもしれないですが、そこに少子高齢化が加わり、なんとも言えない雰囲気でした。

なんというか、人が住んでる場所はまだよく、空室が多い団地の建物を見ると、ここは一体どうなっていくのか、と想像します。

こんなにも大都会なのに。

物はなんだって揃っているはず。というか、むしろ「物しかない」印象でした。

こんなにも昼間お年寄りでいっぱいのショッピングモール、超衝撃的。

みんな、どうやって生きてきたのだろう。何がしたくて、今何が幸せで、ショッピングモールにいるのか。

よく見ると買い物してる姿の人は少なく、ベンチで休んでるお一人様の姿が圧倒的に多かったです。わからなくもないですが、公民館化しています。

休憩コーナーで、会話もせず向かいあって座る80代の母親と50代の娘の親子がいました。無言無表情で何か手芸する母親の手元を、無言で見つめる、無言の親子が象徴的でした。

たみ
たみ

平日の昼間、もっと声のでかい人やうるさい笑い声も聞こえていいはずですが、とても控えめな雰囲気です

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人の幸せな生活には何が必要か

まだ私の叔母が生きていれば、整った身なりで、シンプルに暮らし、デパ地下でお弁当を買う生活を送っているはず。ちょっと今思えば憧れです。

生活や心の豊かさがそのまま物と直結した、高度成長期のわかりやすい時代は、かえって幸せの指標を目で見て捉えられるので明快だったかもしれません。

今日見たニュータウンの「なんか安定してるけど大変控えめな感じ」を見てると、人は何を求めて買い物をするのか、どの部分が満たされるのか、どう幸せにつながって行くのか、ふと考えました。

無駄に買い物をしたい時、なにか欲しいと思う時は「向上したい!」という生きるエネルギーが有り余ってる時なのかもしれません。

わたしの叔母は、その地域の団地に住み、お金持ちではありました(お金持ちの理由はたぶん亡くなった地主の夫の資産)

身なりは整っており、冬は着物、夏は洒落た洋服。決して華美でなく、地味(でも年齢なりのおしゃれ)。部屋はいつも清潔で綺麗、全体的に身綺麗。年齢なりの”おばあちゃん感”があまりなかったのも印象的でした。

でもいつもわたしには「毎日話す人がいなくて、仏壇のおじいちゃんに話しかけて、自分の声が出ることを確かめるの。とっても寂しいのよ、たみちゃん」と5歳くらいのわたしにいつもいつも、そう話していました。

当時のわたしは「へ〜ほかに人がいないのかな」とおもってましたが、今の年齢になり叔母の孤独さが見た目の生活のゆとりより深かったことを想像します。

お金はあるけど、団地で一人。話す人もいない。子供はいるけど会いに来ない。近くには、ショッピングモール。

人の幸せとは、とふと考えました。みんなが欲しいものは本当は何なのか、と廃れたショッピングモールを背にわたしは何もない部屋に帰宅しました。

たみ
たみ

人の暮らしは社会背景とも密接に繋がっていますね

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まとめ

買い物、というか物で満たされる心や生活は本当に一時的なことなんだな、ということを今日のニュータウンから感じた気がしました。

ある程度手に入れたら、お金では買えないものが実際には必要になり、それも実際には叶えるのが難しい。そして結局、日々の食事にしかお金を使わなくなる。

そんな感じがしました。

日々少し良いものを食べ続けるのも幸せですが、買い物や食事以外に刺激のない生活というのも、それが良いという人と、そうでない人にわかれるので、本当に人それぞれだなと感じます。

日本各地にあるニュータウンが少子高齢化し、それが問題になっていると2017年頃からちらほら記事を見るようになりました。

ニュータウンには次に何が必要になるのか。人の生活には何が必要だったのか。

私たちの日本の行く末の縮図に、生活に必要なこととは何かを、まざまざと考えさせられました。

そして今、私たちが自分自身に対してできることは一体なんでしょうね。

それではステキなリアルライフを〜!

↓暮らしについて考えるシリーズです

「お気に入りに囲まれた暮らし」に対する違和感
丁寧な暮らしのせいで一生分の家事をすり減らした話
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ショッピングモールと団地にまつわる本を集めました!

ショッピングモールから私たちの生活を知る

 

たみ
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ショッピングモールにも歴史があるんですね

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ユートピアとしてのショッピングモール

たみ
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買い物だけでなく公共空間としても機能しますもんね

売れる仕組みを濃縮した場所

 

たみ
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人の行動心理の結果を集結させた場所でもありますね

ニュータウンを舞台にした小説

たみ
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ニュータウンから見える30年間とは興味深い小説です

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団地はこの国の未来である

たみ
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都会の限界集落…衝撃的な内容ですがリアルなのもわかりますね

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理想と夢の住まいから変化する暮らし

 

たみ
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ニュータウンは日本の社会と歴史や未来そのものなんですね

 

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たみ
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