読書レビュー「樹木希林 120の遺言 ~死ぬときぐらい好きにさせてよ」2019のベストブック賞がもう早くも来たのでは

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ミニマムこんにちは、ミニマリストの@かぜのたみです。

本屋に時々ふらりと行くのですが、手に取った時に「これは」と思う本があります。確信がある。

樹木希林 120の遺言 ~死ぬときぐらい好きにさせてよ 

こちらの本を見かけるのは実は2回目で、芸能人の人の本は基本的にすぐに買わないようにしていて、もう少し後から…とちょっと思いとどまったものの

いやこれは

と思って、確実な足取りでレジへ持っていきました。

昨晩、貪り読んだので、今日はそのレビューを書いてみたいと思います。

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『樹木希林 120の遺言 ~死ぬときぐらい好きにさせてよ』 

ざっくりどんな本かを…

本のジャンル的にはエッセイになるんですかね。樹木希林さんが映画のインタビューなどで話されたり、雑誌などに掲載された文章を集めた一冊です。

構成もとてもよく出来ていて、右ページに抜粋、左ページに全文

という風にとても読みやすく出来ています。

わし
わし

表紙もいいですしね笑

本の内容を私も「どこかで読んだインタビューだな、集まっててくれて嬉しい」と思いながら読みました。あちこちに掲載されてるものって、散らばっててなかなか集まらないですからね。

なにせ遺言ですから

巻頭ページでフルカラーで樹木希林さんのご家族と、お若い時の写真なども集まってい流のですけど、ファンならずとも見てるだけで胸がいっぱいになりますね…。

人様の遺言書を読ませていただいても良いのだろうか、本当にそんな気持ちになりました。

私は是枝監督の映画が大好きで、お気に入りの映画ベスト3に入る作品があるのですが、樹木希林さんは欠かせない女優さんでしたね。

全編に渡って語られる、人にとっての成熟とは

本の中身は、章ごとに「生」「病」「人」などからなっていて、最後は「死」で締めくくられています。

こんな章に括ることができるほど、普段のお話に深みがあるっていうことに感銘を受けました。

夫婦や家族、病など人にフォーカスした内容が多いのですけど、生活に関するところを読んでみると、樹木希林さんは極上のミニマリズムをお持ちでした。

ちょっと抜粋してみますね。

日常生活では、手を抜くことがいちばん。

とにかく減らす(略)

不自由、もちろん不自由でしょうよ。

不自由な物を受け入れ、その枠の中に自分を入れる。

年を取るというのは、そういうことです。

P97

 

ミニマリストといちいち付けている自分が大変おこがましい、そう思いました。

死を目の前にした人の身仕舞いには、もう何もいうことがありません。

年を取ることと、物を減らすこと。

自分を仕舞うってそういうことなんだと。

 

何に対しても、基本は機能的であることですね。

その良さを活かすことを考えて欲しいということなんです。

そうすることでその素材そのものの美しさが出てくると思うんですよね。

それは人間も同じことですよね。

P149

樹木希林さんが話されてることは人に対しても、物に対しても、誰に対しても、同じ視線と距離感で捉えられている、接されていることです。

それが死であっても、ガンであっても、孫であっても、変わらないんですよ。

 

ご自分への視線も、画家がデッサンをするように対象を眺めているような視点を感じます。

全体像を見ようとすると、そういう視点になるのでしょうね。

 

対象への離れた視点を持ちながら、でも決して冷たくはなくて、突き放した感じはないんですよね。

「あなたはそうなのねぇ」

という感じの温かみを感じる。そしてなんだか読んでいる自分もそうであっていいような、そっとした肯定感を感じるのがこの本のすごいところだなぁと思いました。

 

批判も肯定もしない姿勢って、なかなか保つことが難しいことだと思うのですよ。

でも樹木希林さんのお話からは、ほぼ神と人の視点のはざま、のような感覚がありますね。

 

そして、人が成熟するとはこういうことなのだ

と一冊を読み終えて感じました。

咲き終えて散る美しい花のようです、次の実りが待っているかのように。

 

私たちが何かに執着してる時、とても視野が狭くなっていて、誰かがそれを欲しがろう物なら

掴んで離さない

そういう粘着的なやましさがやっぱり出てきちゃうものだと思うんですけど、「あるもので小さく暮らす」の中でもかなり達観されたところで暮らされていたのが樹木希林さんの視点だと思いました。

それを説教でもなく、ご自身の体験として実地で語られる方はすごいなぁと思います。

 

特に珍しい言葉でなく、どちらかといえばどれも淡々と語られている話なのですけど、そこにものすごく揺れ動かされる何かを感じますね。

 

きっとそれは

私たちがスクリーンや画面越しに見ていた、樹木希林さんへの眼差しそのものなのかもしれません。

 

どうぞ、物事を面白く受け取って愉快に生きて

お互いにっていうとおこがましいけど、そんな風に思っています。

あんまり頑張らないで、でもへこたれないで。

P71

 

私たちにとっては、この本を読むことが

樹木希林さんへの敬意を持った、お別れの言葉なのかもしれませんね。

 

それではステキなミニマルライフを~!

 

▼今回の本は、樹木希林 120の遺言 ~死ぬときぐらい好きにさせてよ

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